会期延長のおしらせ
「Utanhole個展Fall」に多くの方々にご来場いただき、誠にありがとうございます。
本展の会期を下記の通り延長させていただくこととなりました。
会期延長:2025年8月1日(金)~ 9月27日(土)
(当初:8月31日まで)
12:00-18:30 月火休廊
延長に合わせて展示替えを行います。
さらに、新しくグッズ販売も行う予定です。
会期中すでにご来場いただいた方も、ぜひ改めて足をお運びください。
皆さまのお越しを心よりお待ちしております。
「Utanhole個展Fall」に多くの方々にご来場いただき、誠にありがとうございます。
本展の会期を下記の通り延長させていただくこととなりました。
会期延長:2025年8月1日(金)~ 9月27日(土)
(当初:8月31日まで)
12:00-18:30 月火休廊
延長に合わせて展示替えを行います。
さらに、新しくグッズ販売も行う予定です。
会期中すでにご来場いただいた方も、ぜひ改めて足をお運びください。
皆さまのお越しを心よりお待ちしております。
この度AMMON TOKYOギャラリーでは、8月1日(金)よりUtanhole個展『Fall』を開催いたします。
Utanholeは2001年福岡県生まれ、2025年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。東京を拠点に絵画や詩などの作品を制作しています。
Utanholeの作品は、漫画やアニメのストーリーボードを思わせる大胆な想像力を基盤としつつ、終末論的イメージに浸食された都市風景を描き出します。ナイーヴな表情を湛えるキャラクターたちと暴力的な破局の気配が共存する画面は、オウム真理教事件や9.11といった平成以降の宗教的・政治的暴力の記憶、そしてそれらを映像や言説として反復的に受容してきた世代としての作家の世界認識を反映しています。
それらは明確な社会批評というよりも、制度や共同体が崩壊し得るという感覚が日常的に織り込まれた時代の空気として、あるいは暴力的な幻想が個人の感情に浸潤した風景として立ち現れるものです。
本展では、国家の象徴的中枢に墜落する航空機のコックピットを描いた新作《Freefall》を中心に、崩壊のイメージが個人の感情と交差する絵画群を展示いたします。
Artist Statement
本展のメインとなる双幅の絵画作品《Freefall》は現代の特攻パイロットを描いたものです。傾いたコックピットの内部で彼らは無重力状態にあり、その機体は国家の中枢へ墜落しようとしています。
この作品は、漫画やアニメの想像力に由来する荒唐無稽な画面構成と戦争記憶を対置し、平成以降の空気感と特攻という題材を接続するものです。
私にとって戦争とは、『火垂るの墓』をはじめとするアニメ作品であり、現在進行形の報道映像として消費されるものであり、バイト先でけん玉をしていた80代のお客さんとデュエットした軍歌です。
私はそのお客さんに頼まれ、いくつかの軍歌を覚えました。歌は、特にうまくデュエットできると気持ち良いものでした。
《Freefall》は、パイロット二人組による心中であり、そして彼らと国家との心中でもあります。私がこうした行為を描いたのは、それを美化するためではなく、自身の情動の限界ごと作品によって客体化するためです。特攻は、今なお私たちの心象風景の中で反復されうる行為ではないでしょうか。
本展のメインとなる双幅の絵画作品《Freefall》は現代の特攻パイロットを描いたものです。傾いたコックピットの内部で彼らは無重力状態にあり、その機体は国家の中枢へ墜落しようとしています。
この作品は、漫画やアニメの想像力に由来する荒唐無稽な画面構成と戦争記憶を対置し、平成以降の空気感と特攻という題材を接続するものです。
私にとって戦争とは、『火垂るの墓』をはじめとするアニメ作品であり、現在進行形の報道映像として消費されるものであり、バイト先でけん玉をしていた80代のお客さんとデュエットした軍歌です。
私はそのお客さんに頼まれ、いくつかの軍歌を覚えました。歌は、特にうまくデュエットできると気持ち良いものでした。
《Freefall》は、パイロット二人組による心中であり、そして彼らと国家との心中でもあります。私がこうした行為を描いたのは、それを美化するためではなく、自身の情動の限界ごと作品によって客体化するためです。特攻は、今なお私たちの心象風景の中で反復されうる行為ではないでしょうか。